RAD代表の鳥丸太作です!
僕たちはフットサルスクールなどで10年以上にわたって育成年代の指導を行っています。
多くの親御さんから聞かれるのが「フットサルをすると何が身につくのか?何がうまくなるのか?」「フットサルがサッカーにどういきるのか?」ということです。
小学生や未就学児(幼稚園生、保育園生)がフットサルに取り組む価値について、現場からお伝えできればと思います。
フットサルを習うメリットは「足技」だけではない
はじめに触れておきたいのが
フットサルで身につくのは足技だけではない
という点です。
フットサルの最高峰Fリーグを見ていると、華麗なドリブルやフェイントで相手をかわす場面を多く目にします。実際にテクニックのある選手は多いです。
そのイメージを持っているからか、ほとんどの親御さんは、
足技を学ばせたい
とスクールを訪ねてきます。
それ自体は悪いことではないです。フットサルに興味を持って訪ねてきてくれることはとてもありがたいことだと考えています。
ただ、フットサルを習う最大のメリットは足技ではないと我々は考えています。もちろん足技も上達しますが、それより大事な技術や考え方を学ぶことができるんです。
サッカーより困難な局面が多いフットサルで学べること
結論を書くと、フットサルではこの3つの力を磨くことができます。
①認知力 → 状況を把握する力
②判断力 → 自分が持つ選択肢の中から最適なプレーを選ぶ力
③実行力 → 最適なプレーを実行する力
フットサルは、サッカーで考えると困難な局面が多いです。
・狭いスペースでプレッシャーがかかっている場面で、ゴールに向けてどう前進するのか
・1対1の局面でどのプレーを選択するか。ドリブルの質で勝つ?数で勝つ?連携で勝つ?それともポジションで勝つ?
・トラップは止めるのか動かすのか、またはトラップしないのか
・ボールをもらう前の準備、体の向きは何が最適か? 自分のマークはどこにいて、だからどういうポジションを取り、体の向きを作るのが最適か
これらの局面で最適なプレーをするためには「認知→判断→実行」することが重要です。
最近はドリブルスクールなどの特化型スクールが多くできていることもあって「実行」に特化したプレーをする選手も多く出てきてしまっています。
例えば2対1の局面ができていて、味方を使えば簡単に相手を抜けるシーンでドリブルを仕掛けるのは……チャンスの可能性を小さくしてしまう選択になります。
本来「認知、判断、実行」はワンセットです。
我々は子どもたちがフットボールをはじめるジュニア年代から「認知、判断、実行」のコンセプトに基づいた指導を行っています。
そしてジュニア年代はプレー人数が多すぎる8人制のサッカーより、5人制のフットサルのほうがより多くのことをスピーディーかつ効率的に学ぶことができます。
【動画】フットサルに取り組む小学1年生のプレー
鳥丸が指導する小学1年生たちのプレーがこちらになります。
1年生の10月頃なので、ちょうど半年ほどたった時期です。
小学校入学前からフットサルに取り組んでいる少年たちです。
通常、この年代の子が試合をするとなると”団子サッカー”になることが多いですよね? しかし、彼らがボールだけを見てお団子になることはほとんどありません。
これらは細かく整理されたフットサルのトレーニングで身につけることができます。この年代の子でも、です。
もちろんそれはフットサルで学ぶ事の一部分でしかなく、他にも様々な技術を習得できるはずです。
そしてその技術は、サッカーやソサイチなどフットボール全てに役立つことです。
【動画】半年でどれくらい成長する?
ちなみに彼らが半年経つと、ここまで成長します。
▼実際の試合の映像はこちら▼
※青いユニフォームが半年後の彼ら。RAD FCのメンバーです
動画を見ていただければ、成長の度合いは分かっていただけると思います。
フットサルが育成に向いている理由
なぜフットサルが育成に向いているのか、理由はいくつかあります。
フットサルはサッカーより1人がボールを触る機会が約6倍あります。
触る回数が単純に多いので、技術を身につけるチャンスも多いです。しかしそれだけでなく、最も価値があるのは、
判断し、チャレンジする機会が圧倒的に多い
ということです。
育成年代の子供たちにとって、最大のメリットと言えることですね。
是非、フットサルを通じて成長してほしい。
そしてその技術をフットサルやサッカーで生かしてほしいです。
ここまでフットサルのことばかり話してきましたが、僕はFC東京のユース出身でサッカーも大好き。サッカー選手をとても尊敬しています。
どうかフットサルを通じて子どもたちが成長しますように。
そしてフットサルやサッカーで……自分が選択したステージで輝くことができますように。